遠野なぎこさんと母親の虐待
遠野なぎこさんは物心付いたときから、日常的に母親からの虐待を受けていたのだそうです。
遠野なぎこさんの母親は、遠野なぎこさんが小学生のときに離婚し、以後は半ば育児放棄状態で、男性と遊び歩くという生活を送っていたのだとか。
それだけではなく、長女である遠野なぎこさんに対してだけ、虐待とも言える仕打ちをずっと続けてきたといいます。具体的には、
- 妹や弟と比べて露骨な差別待遇
- 顔立ちや体型などの身体的特徴を欠陥として毎日のようにあげつらう
- 母親の交際相手の男性の局部の写真を見せられた
- 母親が再婚後、不倫相手とラブホテルに行くたびにそのことを告げ、弟と妹の面倒を見させる
- 母親の再婚相手と一緒に風呂に入るよう強要された
などなど。どれも凄まじいですが、特に一番最後は犯罪レベルの虐待ですね。
こういった虐待を、小学生に上がる前から小学生時代にかけて日常的に受け続けたため、その後遠野なぎこさんは様々な精神的なトラブルに悩まされ続けてきたといいます。
遠野なぎこさんの今も残る心のトラブル
その結果、遠野なぎこさんは現在に至るまで、様々な精神的な障害や疾患に悩まされ続けてきました。
- 性的逸脱(同時に何人もの男性と交際する。頻回の性交渉)
- リストカット
- 摂食障害(過食と嘔吐を繰り返す)
- 強迫性障害(確認行為、執拗に戸締まりや火元の確認を繰り返す)
- 醜形恐怖症(自分を醜いと思うあまり、鏡を見ることができない)
- 薬による手の震え、大量の汗などの副作用
遠野なぎこさんは15歳の時から精神科に通い始め、現在も通院中で、服薬も続けているとのことです。
性的逸脱やリストカットは「卒業」できたそうですが、摂食障害(過食嘔吐)や強迫性障害は現在も続いているようですね。
その原因となった母親とは完全に縁を切り、10年以上音信不通状態なのだそうです。
血の繋がった親子、曲がりなりにも育ててくれた母親ということもあり、これに関しては世間ではいろいろな意見があるようです。
しかし、いずれにしても、この母親と全く連絡を取らないという選択肢は、遠野なぎこさんにとっては自らの精神の安定、生活や人生を守るための手段であり、長い間よくよく考え、断固とした決意をもって導き出したものなのでしょうね。
通常の家庭環境からは想像を絶する壮絶な生い立ちで、その傷もとても深いものですが、その経験から、最近ではその体験を綴った
『摂食障害。 食べて、吐いて、死にたくて。』や、
『一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ』を出版し、
また講演を行ったり、自身の公式アメブロ上でお悩み相談を受け付けるなど、同じような心の傷を負った人たちに対する活動も精力的に行っています。
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