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二人の馴れ初めは?

二人が初めて出会ったのは、2003~2004年頃、角田光代さんの以前の職場で、作家同士で開いた飲み会に、河野丈洋(当時25歳)さんが参加したのがきっかけでした。

河野さんの角田さんへの第一印象は、”面白い人”、”目がすごい、大きな目の印象が強い”でした。

角田さんの河野さんへの印象は、”肉が好きじゃなくて白身の魚が好きだというので、覇気のない若者だな(笑)”でした。

角田光代さんは出会った当時は、前の結婚をしていて、河野さんも付き合っている人がいたので、お互い特別なことはありませんでした。

その飲み会で、中村航さん、長嶋有さん、島本理生さん、栗田有起さん、河野丈洋さん、角田光代さんの6人で、”互助会”を作ったそうです。

フリーランスのみんなで、病気をしたときに見舞金を包むとか、賞にノミネートされて落ちたら、みんなでおごるなどしようという、”互助会”とのこと。

河野さんのライブには、互助会のみんなで行くようになります。

そのころ、河野さんが、日本が好きで何度か来日していた香港の女の子と、新宿の居酒屋で出会い、熱烈な恋をしており、互助会のみんなで恋の成就を応援します。

河野さんは2年ほど香港に通いましたが、2007年に完膚なきまでに振られてしまいます。

互助会のみんなで、河野さんを慰めますが、一年くらいは抜け殻のようだったそうです。

一方で、互助会のみんなが、今度は、角田さんと河野さんをくっつけようとしたこともあったそう。

角田さんはそのころ離婚したところだったので、失恋した河野さんと、離婚した角田さんと、”傷ついた二人が身を寄せ合う”ことになりました。

あるとき角田さんが、河野さんに離婚することを伝えたら、「自分も本当につらかった、人と別れることは耐えがたくつらいことだと思うけど、頑張ってください」と河野さんは言って、その後、角田さんが”もう離婚した”と話したら、「じゃあ、こんど誘ってもいいですか」と言い、「もう、いつでも」と角田さんは答えたのだそうです。

そのとき角田さんは、離婚を巡るいろいろなことで大きくダメージを受けていて、”今の状態から救い出してくれるのであれば、半年後に私を見捨てていなくなってもいい、とにかく今いっしょにいてくれれば救われる”という気持ちだったのだそう。

そこから結婚まで、半年ほどだったそうです。

角田さんは、以前は結婚には否定的でしたが、だんだん否定する気持ちはなくなっていったのだそうです。

二人は、週に1,2回は外に飲みに行っていて、二人で訪れたお店を、それぞれがエッセイに綴った共著「もう一杯だけ飲んで帰ろう」が、2017年11月に出版されました。

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猫・トト

角田光代さんと河野丈洋さんの家にいる猫・トトは、アメリカンショートヘアのメス。

現在10歳です。

2010年1月6日に、漫画家の西原理恵子さんのところで生まれて、3ヶ月後に、二人の家に来ました。

2008年に、ある仕事で西原理恵子さんと一緒になったとき、「うちの猫が子どもを産んだら、欲しい?」と聞かれ、「ほしいです!」と即答していたそうです。

そのとき、角田さんは、自分が何か決断をしたのではなく、自然と向こうからやってきた、という感じだったのだそうです。

角田さんは、猫を飼うのが初めてでした。

河野さんは、20歳くらいまで、ずっと猫を飼っていたそうです。

トトの性格は、「温和でおとなしい。ちょっと暗くて、天真爛漫さには欠ける(笑)」と評しています。

2015年には、人生ではじめて飼ったトトとの生活を綴ったエッセイ「今日も一日きみを見てた」を出版しています。

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