広告

瀬奈じゅんさんの子供は養子

結婚後の瀬奈じゅんさんには母親願望がありましたが、なかなか子供を授かることができず、不妊治療を行うことになりました。

しかし、1年半を経ても成果は現れず、瀬奈じゅんさんは心身ともに疲れ果ててしまったといいます。

そんなとき、夫の千田真司さんが特別養子縁組を提案したのだそうです。

千田真司さんは大の子供好きで、結婚を機にチャイルドマインダーの資格を取得しており、その勉強の過程で特別養子縁組制度を知ったのだそうです。

チャイルドマインダーとは、イギリス発祥の家庭的保育の専門職(民間資格)で、自宅で開業したり、個別契約した自宅に訪問する形で業務を行うものです。

保育士が数十人単位の集団保育メインなのに対し、チャイルドマインダーは2~4人ほどまでの個別保育・家庭保育がメインという違いがあるみたいですね。

瀬奈じゅんさんは、当初「どうしても夫の子供がほしい」というこだわりがあったため、夫のこの提案をすぐには決断できず、しばらくの間逡巡します。

しかし、「悩んだって答えは出ないんだから、やってみなよ」という、宝塚の先輩の言葉に背中を押され、夫の提案から1年後に養子を迎えることを決断。

そして、2017年初夏に0歳児を迎え、3人家族として暮らすようになり、2018年2月に家庭裁判所で正式に受理され、子供が夫婦の実子として入籍される運びとなりました。

広告

特別養子縁組と普通養子縁組の違い

「養子」という言葉は普通に聞きますが、普通養子縁組と特別養子縁組でその法律的な扱いが違います。

特別養子縁組というのは、本来、児童福祉のための制度で、様々な事情により実親が育てられない子供が家庭で養育を受けられるように、という趣旨で設けられたものです。

普通養子縁組では戸籍上、養子は「実親」と「養親」の2組の親を持ちますが、特別養子縁組では養子は実親との親族関係がなくなるというのが最大の違いです。

「養子」というと、婿入りとか家の存続とか相続のためとか、そういうイメージがありますが、特別養子縁組はそれとは全く違う趣旨で行われるものみたいですね。

幼い子供にちゃんとした家庭を、という趣旨なので、特別養子縁組は原則6歳になるまでに行わなければならないとされています。

また、養親となる条件も厳しく、年齢や所得など、様々な条件を満たす必要があり、ハードルが高いようです。

認知度が低く、法律の未整備や行政からの補助金がなく経済的な負担が大きいことなどからも、日本において特別養子縁組は、いまだにそれほど大きな広がりを見せていないといいます。

条件以前に、人ひとりの命を生涯預かることになるという、責任の大きさも一因かもしれません。

瀬奈じゅんさんと千田真司さん夫妻は、特別養子縁組は「あくまで子供のための制度」という大前提があった上で、実際に子供を迎え入れると、子供を強く望みながらも恵まれなかった、自分たちのような夫婦にとっても大きな希望となりうる選択肢であることを認識したといいます。

そして、特別養子縁組制度を、子供のみならず養親となる人にとっても素晴らしい制度であることを確信。

特別養子縁組の正しい知識や情報を発信するウェブサイト「& family..(アンドファミリー)」を立ち上げ、インターネットや講演などを通じて、啓蒙活動を展開しています。

以上、瀬奈じゅんさんについてでした!