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橋田壽賀子さんと終活

橋田壽賀子さんは90代を迎え、いわゆる「終活」と安楽死に強い関心を持つようになっているようです。

かねてから、身辺整理のことは意識にあったものの、「もっと年を取ってから」と先延ばしにしていたといいます。

そんなある日、40年来の長い付き合いの女優・泉ピン子さんから、

「ママはもう年をとっているんだよ」

と指摘されたことが直接のきっかけとなり、「終活」を開始するに至ったのだとか。

具体的には、蔵書を図書館に寄贈したり、押し入れに眠っていた120個ものバッグをリサイクルショップに売ったりなどの持ち物の整理、またお墓の準備などです。

1年ほど身辺整理を続けて、今では物がなくなって家の中がすっきりしているとのことです。

お墓については、夫の岩崎嘉一さんは、実家の静岡県のお墓で母親と一緒に眠っているそうですが、橋田壽賀子さんは自分の骨は父親の実家の愛知県今治のお墓に埋めるつもりのようです。

その代わり、日本文藝家協会の共同墓には、夫婦の遺品である時計を入れてもらうことにしているのだとか。

橋田壽賀子さんは、一人っ子に生まれ、女性の社会進出がほとんどなかった時代に、独力で身を立てて生きてきました。

また、夫にも先立たれ、親も子供もおらず、現在はいわゆる「天涯孤独の身」とのことで、終活に関してはドライとも思える考え方をなさっているようです。

端的には、親に対しては、

「老後の世話をするのは嫌だから、自分のお金でちゃんと自分の始末をしてほしい。その代わり、遺産は一銭も要らないわ」

(いたと仮定して)子供に対しては、

「自分の最期は自分で準備するから、あなたに面倒を見てもらうつもりはない。自分で稼いだお金は全部使って死ぬから、遺すつもりもない」

というスタンスです。

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橋田壽賀子さんと安楽死

このように、非常に自立した考え方をなさっているため、「安楽死」ということも本気で検討なさっているようです。

理由の第一として挙げているのが「迷惑をかけたくない」ということ。

そしてもう一つ、遺される人がもはやいないため、「心配する人がいない」ということがあるというのも大きいようです。

「1人で生きて、1人で死んでいく」というスタンスを徹底させようとなさっているのでしょうね。

ところが、日本では、積極的安楽死(医師が患者に直接薬を投与)が法的に認められていません。

また、患者に致死薬を処方するという間接的な方法も「自殺ほう助」として違法になっています。

そのため、自殺ほう助が認められている数少ない国の1つであるスイスの、自殺ほう助サポート団体に強い関心を示しているようです。

本当に安楽死を選択するかどうかは分かりませんが、少なくとも自らの最期のあり方の主体的な選択肢が増えることは、非常に意味があると考えているようです。

以上、橋田壽賀子さんについてでした!

泉ピン子さんについてはこちら