スゴワザ!でドイツの名大工・アクセルヴェラーさんと「継ぎ手対決」する日本の名大工・梅村哲夫さん。
どのような人なのか、その経歴や仕事などプロフィールを調べてみました。
梅村哲夫さんのプロフィール
職業:風基建設勤務・文化財建造物木工主任技術者
梅村哲夫さんに関する情報を探してみたのですが、ほとんど出回っていませんでした。
風基建設は、東京都新宿区に所在する、木造建築に携わる建設会社です。
木造住宅をはじめ、社寺や文化財の修復など、木造建築全般を扱っています。
重要文化財の日本家屋(和井田家住宅・旧花野井家住宅)や社寺(法華経寺五重塔・浅草寺二天門)の修復などの業績があります。
和井田家住宅
旧花野井家住宅
法華経寺五重塔
浅草寺二天門
また、個人住宅や店舗向けの木造建築も手がけており、まさに「木造建築のプロフェッショナル集団」の建設会社です。
文化財建造物木工主任技術者とは
梅村哲夫さんは「文化財建造物木工主任技術者」の資格をお持ちのそうですが、聞き慣れない資格ですよね。
公益財団法人・文化財建造物保存技術協会の説明によると、
文化財建造物の保存修理は、文化財としての価値を損ねないよう、慎重に調査し修理方針を検討しなければなりません。このため国庫補助を受ける保存修理工事においては、あらかじめ文化庁の承認を受けた「主任技術者」が設計監理を行います。
主任技術者は、実測調査、資料調査など各種調査を行い、実測図、調書、写真などの記録を作成します。これに基づき、解体範囲や部材の取り替え、部材の補修方法などについて、的確に判断し指示を行います。このように主任技術者は、保存修理全般にわたり重要な役割を果たします。
ということだそうです。全国で130人程度しかいないという、非常に希少な資格のようです。
文化財建造物保存技術協会による、主任技術者の仕事を分かりやすく説明した動画がありましたのでご覧ください。
こういう人たちの木や木造建築についての高度な知識と経験と技術があってこそ、日本の伝統的木造建築が何百年も、場合によっては千年以上も、生き長らえることができるのですね。
梅村哲夫さんはその一人で、日本文化の貴重な継承者です。
スゴワザ!ではドイツの名工・アクセルヴェラーさんと「対決」しますが、もはや勝敗は関係なく、2人の技術の偉大さを称えるのみですよね。
以上、梅村哲夫さんについてでした。
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