夜間人工呼吸器、車いすのソプラノ声楽家・青野浩美(あおのひろみ)さん。

何年か前に24時間テレビ、最近でもNHKのハートネットTVに出演して、話題になりましたね。

気管切開、人工呼吸器という、声楽家にとっては致命的とも言える大手術を経ても、なお私たちに美しい歌声を届け続けています。

青野浩美さんは、どのような方なのでしょうか?また、その病気や障害はどのようなものなのでしょうか?

興味があったので調べてみました。

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青野浩美さんのプロフィール

aonohiromi

名前:青野浩美(あおの・ひろみ)
出身地:京都府京都市
生年月日:1983年生まれ
学歴:同志社女子大学学芸学部音楽学科演奏専攻声楽コース卒業

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青野浩美さんの病気と障害

青野浩美さんは、京都市出身。

体育教師の父、音楽講師の母という教育的な家庭環境で育ちました。

母の影響もあり、声楽家を目指すようになり、地元京都にある同志社女子大学の声楽コースを専攻します。

しかし、在学中に原因不明の四肢麻痺を患い、車いす生活になります。

さらに、翌年の夏、無呼吸発作に襲われてしまいます。

気管切開し、人工呼吸器を使わなければ、またいつ発作が襲ってくるかわからない。

そして、そのときは命の保証もない。

しかし、気管切開してしまうと、声楽家としての命とも言える声を失わなければならない。

悩みに悩んだ青野浩美さんでしたが、親友から「命あってこその歌だ」と諭され、ついに気管切開、人工呼吸器を選択します。

主治医は当然のように、青野浩美さんには歌を諦めてもらう心づもりでした。

しかし、青野浩美さんは、どうしても歌い続けたかった。

主治医は「気管切開までして歌うなんて、そんなことを言う人はいなかった。前例がない」と言いました。

そのとき、青野浩美さんは、「前例がない、というだけで、不可能とは言っていない」と考えます。

そして、「前例がないなら、私が作る」と奮起し、自分に合う人工呼吸器を根気よく探したり、息継ぎを工夫したりなど、再び以前の歌声を取り戻すための努力を続けます。

そして、ついに以前とほぼ変わらぬ水準の歌声を取り戻すことに成功します。

青野浩美さんは見事「前例」を作ることに成功したのです。

それは、それまでの医療の常識に対する勝利でもありました。

以後、青野浩美さんは、依頼があれば全国各地におもむき、シューベルト「野ばら」や、合唱曲として有名な「BELIEVE」(ビリーヴ)など、数多くの歌を届け続けています。

(BELIEVEです。青野浩美さんの歌声ではありませんm(_ _)m)

その歌声、そしてその姿は、多くの人に勇気を与え、またそのことが青野浩美さん自身の活力の源になっているのです。

それにしても、これほど重い障害を抱えながら、なお立ち上がり、今のような活躍を続けられるのは、本当にすごいことだと思います。

今後のますますのご活躍をお祈りします。

最後に、YouTubeに青野浩美さんが歌う様子がアップされていましたのでシェアしたいと思います。

以上、青野浩美さんについてでした。