女性に人気の体感型ハ虫類動物園・iZoo(イズー)園長の、白輪剛史(しらわつよし)さん。
そのハ虫類愛は本物のようですが、その原点はすでに幼少時にあったようです。
かなり面白い人のようで、興味があったので、少年時代のエピソード、経歴など、いろいろ調べてみました。
白輪剛史さんのプロフィール
名前:白輪剛史(しらわ・つよし)
出身地:静岡県静岡市
生年月日:1969年2月1日
学歴:県立静岡農業高校卒業
1995年、有限会社レップジャパンを設立、代表取締役に就任。数カ国語を操る語学力と、独自に開拓した仕入れルートを活かし、海外の希少なハ虫類・動物の輸入に携わっています。
2012年、伊豆アンディランドを買収し、iZoo(イズー)としてリニューアル。園長に就任。
ハ虫類輸入商、動物園園長、ハ虫類研究者としての活動のかたわら、動物番組をはじめ様々なメディアに出演・協力、「動物の値段」シリーズを著すなど、多方面で活躍しています。
白輪剛史さんの子供時代
白輪剛史さんは、物心ついたときから、ハ虫類が大好きでした。
幼い頃、百科事典のセットが家にあったのですが、そのうちハ虫類の本だけが何度も読み返され、ボロボロになっていたそうです。
そして、幼い男の子が好みそうな、恐竜や鳥類の本には一切触れた形跡がなかったそうです。
この時点でかなりヘンな人(良い意味で)の片鱗がうかがえますよね。
小学生時代には、近所の野原で毎日トカゲを観察したり捕まえたり、家で飼って卵を孵化させたりなど、まさにトカゲづくしの日々を過ごします。
そのため、小学校時代にはすでに、動物博士とあだ名されるくらいにハ虫類に詳しくなっていたそうです。
動物博士、と言っても、カブトムシやクワガタは嫌いだった剛史少年。
その理由が面白くて、「かっこよくて、みんなにチヤホヤされているから」。
だから、「絶対カブトムシやクワガタは好きにならない」と決めていたのだそうです(驚
そして、トカゲやヘビが好きな理由が「気持ち悪がられて、かわいそうだから」。
すごい反骨精神?ですよね。
図鑑で人気のある恐竜や鳥類をスルーしていたというのも、同じメンタリティなのでしょうかね?
だとすれば、本当に「三つ子の魂百まで」というやつですよね。
でも、一風変わった感性のように聞こえますが、分かる気もします。
大人になったら、そういう判官びいきのような気持ちはだんだん薄れていきますけど、子供の頃にこういう気持ちを持ったことがある人は多いのではないでしょうか。
その感性を大人になっても持ち続けている、というのは、白輪剛史さんの非凡さなのだと思います。
商才は子供時代から
白輪剛史さん、単なるハ虫類マニアの少年ではありませんでした。
子供の頃から、人一倍商才に長けた人だったようです。
雑誌によくある「売ります・買います」広告。
そこに載っている、「トカゲ買います」の人の名前と連絡先をひたすらメモって、「顧客リスト」を作っていたのだそうです。
そして、ハ虫類活動?を通じて知り合ったペット屋さんなど、独自のルートを利用して、「商品」を入手し、そのリストの人たちに売り込む、ということをやっていたのだとか。
このとき、白輪剛史さんはなんと中学生でした(!)
また、高校2年生のとき、農協(JA)の収穫祭で、お年寄りが行列を作って一個800円のカリンの実を買っているのを見て、「実が売れるなら、苗も売れる」と確信。
自分もその実を2つだけ買い、種を採ってまき、育てて苗にして、それを翌年の収穫祭で売ったそうです。
すると狙い通り、売れに売れて、なんと30万円もの売上を達成したのだとか。
この30万円がその後さらに大きく膨らみます。
高校卒業後、18歳で年商がすごいことに
高校を卒業した白輪剛史少年は、就職せずにタイに飛びます。
タイでは、日本で何十万円もする高級なハ虫類が、わずか数千円で売られていたのだそうです。
それをカリンの苗の売上30万円で買い付け、日本で転売する。
最初は小さく始めましたが、タイ語を覚え、人脈も広がり、仕入れルートも拡大し、18歳にして年商3000万円を稼ぐほどになりました。
1600円が、わずか2年後には3000万円。
リアルわらしべ長者ですよね。
レップジャパン、iZoo(イズー)
以後も順調にハ虫類の輸入卸は繁盛し、26歳の時についに年商1億円を突破します。
そして、それを契機に、法人化し、有限会社レップジャパンを設立。
さらに、2012年には伊豆アンディランドを買収し、iZoo(イズー)にリニューアルし、見事経営を立て直し、現在に至ります。
伊豆アンディランドは、買収当時は来場者数1万9000人と、日本ワースト1位の集客数だったそうです。
それをわずか1年で、なんと12万人の来場者数を達成させました。
白輪剛史さん自身、最初は買収に乗り気ではなかったそうですが、懇願されてついに引き受けることにしたそうです。
高校卒業後の輸入卸のビジネスもそうですが、すぐにこれほどの結果が出せるのは、ちょっと異常です。
これからどこへ向かうのでしょうか。
このまま動物園の園長で収まることはないと思います。
今まで「わらしべ長者」的に、次々と大仕事を成し遂げてきましたから、今後はもっと大きなビジネスに進出するに違いない、と思います。
動物商は、動物愛護団体から批判されがちですが、動物商こそ動物がいなくては成り立たない。
だから動物商こそ、愛護団体よりもよほど動物の生存のことを考えている、というのが白輪剛史さんの考えです。
ですので、今後は、動物の種の保全・環境といった、世界的な、より大きなスケールで活動するようになっていくのではないかと思います。
そして、白輪剛史さんは、それだけの資質やポテンシャルを持った人だと思います。
今後の動向が非常に興味深い人物であることは間違いありません。
以上、白輪剛史さんについてでした。
最後までお読み頂きありがとうございました。