分かりやすい、丁寧な教え方が好評の水彩画家・野村重存(のむらしげあり)さん。
プレバトの水彩画の先生としても有名ですよね。
その野村重存さんの本や作品、教室や個展が気になります。
また、経歴などのwiki的プロフィールにも興味があったので、調べてみることにしました。
野村重存さんのプロフィール
名前:野村重存(のむら・しげあり)
出身地:東京都板橋区(相模原市在住)
生年月日:1959年
学歴:多摩美術大学絵画科油画専攻卒業、多摩美術大学大学院(美術研究科絵画専攻)修了
野村重存さんは、多摩美大の油画専攻で修士修了後、同大学の助手に就任します。
その後、美術雑誌、美術館勤務を経て、独立。
美術館というのは、相模原市にある「光と緑の美術館」です。非常に珍しい、私立の美術館です。野村重存さんは、この美術館で、学芸課長として長年務めていました。
独立後は、デッサン・水彩画教室の講師や、絵画の技法書の著者として活躍。
また、2006年~2009年にかけて、NHKの「趣味悠々」などの教養番組に講師として出演。近年では「プレバト」の先生として注目度急上昇中。
神奈川県鎌倉市、広島県熊野町、神奈川県相模原市などで個展多数。
2015年には、渋谷東急本店ギャラリーや、丸善丸の内本店ギャラリーでも個展を開催するなど、絵画教師としてのみならず、画家としての活躍も目覚ましいです。
2016年以降の個展の予定ですが、野村重存さんの公式サイトでは特に言及されていないようでした。
2002年から2011年までは毎年各地で個展を開いていましたが、以後は2013年、2015年と隔年のペースになっているようです。
講座やメディア出演などで一層多忙になったせいでしょうかね。
大変でしょうけれど、野村重存さんの作品のファンとしては、次回の個展が待ち遠しいところですよね。
野村重存さんの描き方
野村重存さんは、なんと、絵の具は赤・青・黄の3原色のみを使っているのだそうです。
確かにこの3原色は、理屈の上では配合によってどんな色も出せます。
しかし、実際には、たとえば完全な黒を出すことはできません。
どうしても濁ったような「黒っぽい」色にしかならないのですね。
その理由としては、水彩絵の具の赤、青、黄色は、純粋な3原色ではないからなのだそうです。
だからこそ、赤青黄以外の様々な色の絵の具が市販されているわけです。
しかし、野村重存さんは、あくまでもこの3原色だけを使って、自分の絵画のすべての色を表現します。
ご本人は、「この3色ですべての色を出せる」と述べています。
もちろん実際には「真っ黒」は出せないわけですから、この言葉を文字通りに取るわけにはいかないでしょう。
野村重存さんの作品を見ると分かりますが、いわゆる「完全な黒」と呼べる色は、確かに使われていないようです。
しかし、水彩画で、夜の闇や陰影を表現するのには、それで十分なようです。
暗さ、とか黒さ、といったものは、あくまでも周囲との対比ですからね。
絵の具的な「黒」がなくても、それは本質的な問題ではないことが分かります。
むしろ、そのことによって野村重存さんの優れた表現力が実現しているのだろうと思います。
野村重存さんの作品
さて、その野村重存さんの作品が気になったので、いくつか見つけてきました。
素敵ですね。心が洗われます。
こんな絵が自由自在に描けたら、さぞ毎日が楽しいことでしょうね。
そんな風に思ったならば、ぜひ野村重存さんから直接学びましょう!↓↓
野村重存さんの教室
野村重存さんは、神奈川県相模原市在住ということもあり、神奈川県や東京都西部(神奈川県寄り)を中心に活動なさっているようです。
が、全国に出張講義も行っているようですので、地方在住の人にも受講しやすくなっています。
野村重存さんが講師を務めるカルチャースクールは、いくつかありますが、主なものは以下のとおりです。
NHK文化センター 仙台、盛岡、町田教室 横浜ランドマーク、青山、川越、名古屋など
https://www.nhk-cul.co.jp/nhkcc-webapp/web/WKozaKensakuAc.do
(キーワードに「野村重存」と入力すると出てきます)
朝日カルチャー 新宿、横浜教室
https://www.asahiculture.jp/yokohama/course/list?fee_word=%e9%87%8e%e6%9d%91%e3%80%80%e9%87%8d%e5%ad%98&selected_school_id=01%2c03%2c06%2c05
東急セミナーBe 二子玉川、青葉台教室
https://www.tokyu-be.jp/
(キーワードに「野村重存」と入力すると出てきます)
野村重存さんは、その実力に加えて、プレバト効果?もあり、満席の講座が多く、大人気の講師となっています。
野村重存さんの本
野村重存さんは、教室以外にも、たくさんの著作によって水彩画の描き方のノウハウを伝えています。
以下はほんの一部ですが、紹介しておきます。
「たった10日でうまくなる」ってすごいですよね。
そんなうまく描くコツが、野村重存さんの著作にはぎっしり詰まっています。
早くうまくなりたい人は、ぜひ手に取りましょう!
と言いたいところでしたが、野村重存さんご本人は、
「間に合わせるために描けば、雑な絵ができるだけ。日常生活で手はいつも早く動こうとしますから、絵を描くときはゆっくり、じれったくても、ゆっくり、ゆっくり」
と言っています。「戻っても、休んでも、迷ってもいい」「難しがることを楽しみましょう」とも考えているようです。
つまり、「描いている時間そのものを楽しむことが大事だ」ということですね。
日常生活(特に仕事)では、効率ばかり追い求めて、どうしても「速さ」「無駄のなさ」ばかりを追求しがちですよね。
そんな価値基準を趣味の絵画にまで持ち込むと、いつ息を抜けるのか、楽しい時間を過ごせるのか、という話ですよね。
絵を描くと、どうしても「うまく描きたい」「早くうまくなりたい」という焦りというか、功名心のようなものが湧き起こりがちです。
そんな気持ちを戒めているわけですね。
野村重存さんから絵を学ぶと、絵画の技法以外の点でも、いろんな大事なことが学べそうですね。
以上、野村重存さんについてでした!
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