小説家・エッセイストの林真理子さん。
「徹子の部屋」出演しますが、そこでは母親・みよ治(みよじ)さんのこと、そしてその介護に専念する弟さんのことが語られます。
母みよ治さんや弟さんはどんな人なのか、家族や経歴に興味があったので調べてみました。
林真理子さんのプロフィール
名前:林真理子
本名:東郷眞理子
職業:小説家・エッセイスト
出身地:山梨県
生年月日:1954年4月1日
学歴:山梨県立日川高等学校、日本大学芸術学部文芸学科卒業
作品:『ルンルンを買っておうちに帰ろう』『葡萄が目にしみる』『最終便に間に合えば』『京都まで』『白蓮れんれん』『アスクレピオスの愛人』ほか多数
林真理子さんの父親・母親について
林真理子さんの母親は、名前を「みよ治」さんといい、山梨県出身で、地元の高等女学校を卒業しています。
女学校では、学校始まって以来の秀才と呼ばれるほどの才女だったそうです。
努力家で、忍耐強くもあり、林真理子さんは「典型的な大正の女」と母のことを評しています。
みよ治さんはとにかく文学好きで、暇があればいつも本を読んでいたそうです。
林真理子さんは、小説家としてデビューした後、そんな母・みよ治さんへのオマージュとして、「本を読む女」を著します。
娘としては、母・みよ治さんの読書する姿が、いちばん印象的だったのでしょうね。
みよ治さんは女学生の頃、文学雑誌「赤い鳥」に作品を投稿して、「第二の樋口一葉」と評されるほどの才女ぶりだったそうで、小説家になりたかったのだそうです。
そんな生粋の文学少女だったみよ治さんは、女学校卒業後に上京し、女子専門学校を卒業。その後は福島で教師として働きます。
しかし、文学への想いは断ちがたく、同じ山梨県出身の旺文社社長・赤尾好夫氏を頼ってふたたび東京へ向かいます。
そこで赤尾好夫氏の紹介で知り合ったのが、林真理子さんの父親となる、林孝之輔さんです。
林孝之輔さんは、みずほ銀行の前身である第一銀行の銀行員で、目の大きい美男子だったそうですが、その反面、娘の林真理子さんには、ギャンブル好きのだらしない男に見えていたそうです。
やがて戦争がはじまり、父・林孝之輔さんは戦争に取られます。
みよ治さんは子供を宿していましたが、その子は生まれて間もなく風邪で亡くなります。
その後みよ治さんは、実家に戻り、家業のお菓子屋を手伝うようになりますが、自分の持っていた古本も売るようになります。
この頃から、林真理子さんの実家はお菓子屋から古本屋へと衣替えしていくのですね。
そんなある日、戦死したと思っていた林孝之輔さんが、みよ治さんの元に帰ってきます。昭和28年のことでした。
みよ治さんは40歳近くになっていましたが、翌年に林真理子さんを、翌々年に林真理子さんの弟さんを生みます。
林孝之輔さんは、店のお金をくすねてギャンブルに行くなど、本当にどうしようもない人で、みよ治さんは随分苦労したそうですが、見事に2人の子供を立派に育て上げます。
まさに「忍耐強く、努力する大正の女」だったのですね。
みよ治さんは本当にエネルギッシュな方のようで、100歳になろうかというのに、頭はしっかりして、本や新聞を毎日読み、短歌も作るほどなのだとか。
2014年には雑誌「オール読物」に「娘・林真理子への手紙」を寄稿するなど、98歳にして文学少女ぶりは健在でした。
そんなみよ治さんも、肉体的な衰えには勝てず、現在では息子(林真理子さんの弟)に介護してもらわざるを得ない状態になっているようです。
ちなみに、林真理子さんご自身は「自分は性格は父親似で、外見は母親似」と評しています。
林真理子さんの弟さんについて
林真理子さんには、弟さんが1人いらっしゃって、名前を和夫さんと言います。
子供の頃は勉強のできる優等生で、外見的には姉の林真理子さんによく似ているそうです。
ということは2人そろって母親のみよ治さん似ということですね。
弟さんは、電機メーカーに務めており、京都出身の妻と、息子さんと娘さんがいます。
息子さんは、大学に進学しましたが、休学してギタリストを目指しているのだとか。
林真理子さんいわく「売れなくてもイケメンだから、稼げる女性に食べさせてもらえるから大丈夫」とのことです^^;
娘さんは父譲りの秀才で、国立大学で映像を専攻し、映画監督を目指しているのだそうです。
さて、弟・和夫さんはというと、電機メーカーの技術者として、兵庫県で暮らしていましたが、体の弱ってしまった母・みよ治さんの介護に専念するため、仕事をやめて山梨の実家に戻っているようです。
和夫さんご自身について詳しいことは分かりませんでしたが、「六男」こと六本木男声合唱団倶楽部のメンバーなのだそうです。
声域はバリトンだとか。
六男と言えば、元首相・羽田孜さんを名誉団長、作曲家・三枝成彰さんを団長とし、奥田瑛二さんや辰巳琢郎さんを演出に迎え、高野孟さん、田崎真也さん、露木茂さん、わたせせいぞうさんなど、各界の著名人が参加する、有名な合唱団です。
陽気で歌とお酒が大好きなお人柄なのだそうです。
まとめ
弟の和夫さんが仕事をやめてまでして母・みよ治さんの介護をしている、という話だけを聞けば、大変そうな気がします。
確かにそうなのですが、林家はとても仲がよく、結束が強いようで、毎年みよ治さんの誕生日には、林真理子さん家族、従姉家族、弟家族が一堂に会して、ケーキにろうそくを立ててみよ治さんの長寿を祝うのだそうです。
これもみよ治さんの母としての人徳のなせる業なのでしょうね。
身体は弱ってしまったものの、精神は林真理子さんをして「かなわない」と言わせるほどの健在ぶりだそうですので、これからも長生きしてほしいですよね。
以上、林真理子さんの母・みよ治さんと弟さんについてでした。