香川県の名物さぬきうどん。
香川県にうどん屋さんはたくさんありますが、その中に「八十八庵」(やそばあん)という名店があるのをご存知でしょうか?
今回はその八十八庵についてご紹介したいと思います。
八十八庵(やそばあん)
八十八庵は昭和34年(1959年)創業のさぬきうどんの老舗で、現在の店主は二代目の井川義雄さんです。
八十八庵は、四国八十八ヶ所めぐりの八十八番目の札所である大窪寺の門前にあるうどんの名店として知られています。
八十八庵
所在地:香川県さぬき市多和兼割93-1
営業時間:AM8:00~PM5:30
AM8:00~PM:500(10月~3月)
定休日:年中無休(年末の12月30日,31日は休み)
駐車場:45台
TEL:(0879)56-2160
さぬきの夢2000、さぬきの夢2009
八十八庵で使われている小麦は香川県産小麦「さぬきの夢2000」。
従来、うどんで用いられている小麦は、オーストラリア産のASW(Australian Standard White Noodle Blend)と呼ばれる品種でした。
しかし、「うどん県」の誇りのある香川県では、県産の独自品種を編み出したいと考え、1990年代より品種開発を始め、2000年にようやくASWに対抗できる優れた品種を生み出すことに成功しました。
それがさぬきの夢2000です。
ASWに比べても、コシとモチモチ感に優れ、のどごしが非常によく、さらに小麦の味と香りの高さを特徴として持つ、理想的な品種でした。
井川義雄さんは、原料の小麦にこだわった結果、このさぬきの夢2000を使用することに決めました。
さらに近年、この「さぬきの夢2000」をさらに改良した「さぬきの夢2009」という品種が生み出され、井川義雄さんはこの「2009」の方も使用しようと考えています。
打ち込みうどん
八十八庵の名物「打ち込みうどん」。
合わせ味噌ベースのつゆに、大根や人参や里芋や油揚げやねぎや豚肉を、打ち立てのうどんと一緒に煮込んだものです。
「打ち込み」というのが変わった名前ですが、井川義雄さんによると、「いろんなものを『ぶちこむ』ところから、転じて打ち込みうどんと呼ぶようになったのでは」とのことです。
一杯850円と、お値段もリーズナブルです。
さらに、イノシシ肉(ぼたん肉)入りの打ち込みうどんもあります。
もともと八十八庵では「ぼたん鍋」がありましたが、客の要望を受け、ぼたん肉を打ち込みうどんにも入れるようになったのだそうです。
すぐに大好評となり、今では八十八庵の名物中の名物となっています。
こちらは一杯1200円です。
地元のテレビ番組で、「ぼたん肉入り打ち込みうどん」が取り上げられていました。
本当に美味しそうですよね。
八十八庵のうどん以外の名物
大窪寺の門前にある八十八庵ですが、うどん以外にも意外?な名物があります。
店の裏山にしゃくなげ園とあじさい園が広がっているのです。
しゃくなげ
あじさい
なぜこんなところにしゃくなげやあじさいが植わっているのか?
実はこのしゃくなげとあじさい、井川義雄さんの父親である先代・井川義明さんが、地域に貢献できないかと考えて植えたものだそうです。
その数はなんと、しゃくなげが2000本であじさいが1500本。
しゃくなげは4月中旬~5月上旬、あじさいは6月中旬ごろがいちばんの見頃だそうです。
しゃくなげ園もあじさい園も、入場は無料。
八十八庵のスタッフさんに声を掛ければ、無料入場券をもらえます。
食だけでなく、野山の散策や植物の鑑賞も楽しめる八十八庵。
ぜひ一度、行ってみたいものですよね。
以上、八十八庵についてでした。
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