鉄腕ダッシュで沖縄のハブの絶品料理が取り上げられます。
ハブ料理、一体どんな種類の料理なのか、味や栄養や毒について、またどこの店で食べられるのか、興味があったので調べてみました。
ハブ料理について
ハブは沖縄に棲んでいるヘビで、毒を持つことで知られています。
ですので、駆除されるわけですが、そのまま捨てたりはせず、捌いて食べることも多いです。
ただし、沖縄の人が普段からハブを食べたり、その血を飲んでいたりするのかと言うと、そんなことはないそうです。
観光客向けに土産物として加工品が売られていることはよくあるようですけどね。
ハブの毒
ハブと言えば毒ですが、同じ毒蛇として知られるマムシに比べると、その毒性は低いとされています。
咬まれると、患部が大きく腫れて疼き、場合によっては筋肉が壊死したり、機能障害を引き起こします。
コブラのような、神経に作用して呼吸や心臓が停止する神経毒ではなく、出血毒(筋肉や血管などタンパク質に作用する毒)に分類されます。
アナフィラキシーショックなど、重篤なショック状態に陥ることもあるため、咬まれた場合は速やかに血清などによる迅速な処置が必要です。
ちなみに、経口摂取の場合の危険性は、咬まれた場合に比べ非常に低く、毒素は胃で分解されるため、体内に取り込まれることは通常ないそうです。
とは言え、口内に傷などがあった場合など、やはり完全に安全とは言えるわけではないので注意が必要です。
ハブの味や栄養
気になるハブの味のほうですが、食感や味わいが鶏のささみに似ていると言われます。
ハブに限らず、ヘビやワニやカメなどの爬虫類やカエルなどは、鶏肉に近いようですね。
ちなみに、ウサギやカンガルーも鶏肉に近い味がすると言われているようです。
栄養の方ですが、味が淡白な一方でタンパク質に富み、またアミノ酸も豊富で、9種類の必須アミノ酸を含む、20種類のアミノ酸を含み、さらにカルシウムやリンや鉄分といったミネラルにも富むようです。
古くから滋養強壮に効果があるとされているのは、有名ですよね。
ハブの料理
さて、ハブの料理ですが、主に唐揚げやハンバーグやスープにして食されることが多いです。
鶏肉のささみに近い味、と言いましたが、鶏肉と違って小骨が多いので、若干食べづらく感じる場合もあるようです。
なので、叩いて小骨ごと潰し、ミンチ状にして食べやすくするなどの工夫がなされます。
また、言うまでもないことですが、ハブの体には寄生虫が宿っていることが多いので、生食は厳禁です。
必ず火を通さなければなりません。
血液自体には寄生虫がいることはあまりないようですが、それでも体の他の部位に付着していたものが加工の過程で入り込む可能性は十分にありますので、十分な知識と経験がない場合は、自分でやるのは避けた方が無難だと思います。
ハブ料理はどこで食べられるのか?
自分で沖縄まで行って、ハブを捕まえて捌いて食べる、というのはかなり敷居が高いですよね。
というわけで、ハブ料理が食べられるお店がいくつかありますので、紹介します。
ジャパンスネークセンター
http://snake-center.com/
文久堂(ぶうきゅうどう)
http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13059147/
救命堂
http://kyumei-do.com/
救命堂さんは残念ながら2015年11月をもって閉店なさったそうです。
結構いいお値段ですが、捕まえるコストやリスクなどを考えれば、決して高くはないと思います。
興味があったら、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
以上、ハブとハブ料理についてでした。
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