3年連続で魅力度ランキング最下位となった茨城県。

しかし、その一方で、外国人観光ツアー数が2年前の450倍に激増するなど、その地位から脱却する新たな動きも始まっています。

何が起きたのでしょうか?その陰には、国際観光の職員をはじめ、県民を挙げた地道な取り組みがあるようです。

Sponsored Link

茨城県の取り組み

外国人観光ツアー数が2年前のなんと450倍(!)にも増加しているという茨城県。

3年連続魅力度最下位と言われる茨城県ですが、その一方で、外国人観光客には非常に魅力的な観光地として注目度急上昇中です。

その秘密は、徹底した茨城県を挙げた、徹底した「おもてなし」の実践にあるようです。

平成26年(2014年)11月には「いばらき観光おもてなし推進条例」が施行され、県市町村職員や観光業者はもとより、県民すべてが一丸となって、国内外からの観光客に「おもてなし」の心を持って接することが奨励されるようになりました。

同条例の抜粋です。

第4条4
県は、県民誰もが「いばらきのおもてなしの心得」を理解し、観光案内人となれるよう必要な施策を講ずるよう努めるものとする。

第5条
観光事業者は、基本理念にのっとり、観光客に良質なサービスを提供するとともに、観光客への心のこもったおもてなしを通じて、地域の魅力の向上に主体的に取り組むものとする。

第7条
県民は、基本理念にのっとり、自ら率先して、観光客を心のこもったおもてなしで迎えるとともに、地域における観光の振興に関する取組に積極的に協力するよう務めるものとする。

その実践として、いばらきおもてなしレベルアップ事業、いばらき観光マイスター制度の創設、おもてなし講座、観光ボランティアガイドの研修経費助成といった、様々な取り組みがなされています。

Sponsored Link

徹底したニーズの掘り起こし

そして、これら「おもてなし」の取り組みをより効果的にするために、「顧客リサーチ」にも余念がありません。

具体的には、外国人観光客のツアーに茨城県の職員が同伴し、観光客たちが惹かれている点、魅力に感じている点を直接その場で聞き込み調査します。

たとえばその観光地のご神木がパワースポットとして外国人にも受けているということが判明すれば、茨城県内で他にパワースポットで売り込める場所がないかを、徹底的にリサーチするのです。

そうして見つけ出した各地のパワースポットを、効能や口コミや伝承や伝説や歴史などにからめてブランディングし、さらに海外の旅行代理店に売り込みを掛けるのです。

他には、主要な観光地を大方回り切ってしまったリピーター向けに、県内の高校で剣道や茶道などの部活動体験をしてもらう、といったユニークな企画を立ち上げたりもしているようです。

こういった草の根の、地道な活動が実を結び、わずか2年で数百倍ものツアーを誘致することに成功したのです。

これらの取り組みを知って、感銘を受けないわけにはいきません。

やはり、3年連続魅力度最下位、という評価に、自治体はじめ県民が危機感を抱いたということもあるのかもしれません。

しかし、それが契機になって、本格的な「おもてなし」の取り組みを始めた結果、目覚ましい成果を挙げていることも確かです。

こういう事業は、とにかくまず、県民一人一人が自分の住む土地の魅力に気づくということが必要です。

そして、この取り組みの過程で、多くの自治体職員や県民が、自分たちの茨城県の魅力に気づき始めたのだろうと思います。

さらに、ツアー数の激増という、目に見える素晴らしい成果も挙がっているので、この流れはますます加速していくはずです。

今のところ主な対象は外国人観光客のようですが、じきに日本の他地域の人たちにも魅力が知れ渡っていくことになると思います。

そして、近いうちに、必ずや「魅力度最下位」から大きく脱却していくのだろうと思います。

来年以降、数年後の魅力度ランキングが今からとても楽しみです。