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]]>知的障害(場面緘黙症)のある琴音さんと姉思いの郷詩君のサファリパークDuoの演奏が素敵です。
野村姉弟やご両親のこと、琴音さんの障害のこと、そしてサファリパークDuoの演奏について、動画とともにご紹介したいと思います。
野村郷詩(さとし)くんと姉の琴音さんは、横浜市磯子区在住。
2016年現在、郷詩くんは中学1年生で、琴音さんは高校3年生です。
琴音さんには知的障害があり、特別支援学校の高等部に通学しています。
2人が音楽を始めたきっかけは、琴音さんから。
小学校5年のとき、琴音さんは吹奏楽部でトランペットを吹きたいと思い立ちました。
身体が小さく、知的障害もあった琴音さんが楽器をやることを周囲は反対したのですが、それにも構わず琴音さんはひたすらトランペットに打ち込みます。
そして1年後、6年生のときに音楽祭のステージで演奏。
その時点では、はじめたばかりで決して上手ではありませんでしたが、それを見た郷詩くんは感激。
「僕もお姉ちゃんと一緒に、ああいう風にかっこよく演奏したい」と思った郷詩くん。
そのことをお父さんである野村おさむさんに話すと、ピアノを勧められます。
そうやって結成されたのが、ジャズユニット「サファリパークDuo」でした。
郷詩くんと琴音さんのお父さんである野村おさむさんは、国立音楽大学をご卒業なさっており、マリンバやドラムやパーカッションなど、打楽器が専門のミュージシャンです。
さて、父親にピアノを勧められた郷詩くんは、はじめのうちは楽譜が読めなくて、母親に弾いてもらいながら覚えていたのだそうです。
でも3年ほど経ったら自分でも楽譜が読めるようになり、独習できるようになりました。
サファリパークDuoは、2010年の結成以来、地元である横浜を中心に、プロムナードや商店街などで、今までで300回ほどのライブパフォーマンスを行い、好評を博しています。
結成5年目の2015年には、「全国ファミリー音楽コンクールinよっかいち」で見事グランプリ・文部科学大臣賞を受賞するという快挙を成し遂げるなど、実力・知名度ともに格段の進歩を遂げています。
サファリパークDuoというのは、変わった名前ですよね。
名付け親は父親の野村おさむさんだそうです。
どうやら、「郷詩くんと琴音さんが2人集うと、とても賑やかでサファリパークのようだから」というのが理由のようです。
そして、2人を動物にたとえて、郷詩くんのことをミニブタ、琴音さんのことをテナガザル、と呼んでいます。
ふつう、人を動物にたとえて呼ぶのは、失礼だったり差別的だったりして問題になりがちです。
野村おさむさんの場合は、本当に子どもたちのことが好きで、大切に思っているのが伝わってきて、野村さとしさん一流の愛情表現になっています。
野村おさむさんのTwitterプロフィールに、「『サファリパークDuo』調教係が人生の全てになりつつある子煩悩パパ」なんて自己紹介をしており、本当に子煩悩なんだろうな、と思わせるものがあります。
2015年に「全国ファミリー音楽コンクールinよっかいち」で見事グランプリ・文部科学大臣賞を受賞するという快挙を成し遂げたサファリパークDuo。
YouTubeに演奏の動画がアップされていますので、共有したいと思います。
こちらは2012年ごろ。結成して2年に満たない頃ですね。
なんか、郷詩くん、自分が弾くのに精一杯という感じで、微笑ましいです^^
こちらが2015年の演奏です。
明らかに上手くなってますね。特に郷詩くん、3年前に比べて、明らかに余裕こいてます(゜o゜;
実力もそうですが、心から楽しそうにトランペットを吹く琴音さんと、ピアノを弾きながらも時々琴音さんの方をちらちら見ながら、常に姉のことを気遣っている郷詩くんの演奏する姿には、心を打たれずにはいられません。
琴音さんが人前で話すときに、言葉に詰まったり、言葉が出なかったりした時に、助け舟を出すなど、姉思いの優しい心の持ち主である郷詩くん。
そして、人から何と言われても、自分の心のままに我が道を行き、心から楽しそうに演奏する琴音さん。
とても素敵な組み合わせですよね。
これからも応援していきたいと思います。
以上、野村郷詩・琴音姉弟とサファリパークDuoについてでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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