奈美悦子さんがはかつて、掌蹠膿疱症という難病を患っていたそうですが、どのような病気なのか?原因や症状は?

秋田の医師にかかり、現在は寛解したとのことですが、その治療法は?

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奈美悦子さんの病気は掌蹠膿疱症性骨関節炎

奈美悦子さんは2004年に掌蹠膿疱症性骨関節炎を発症します。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは、手のひらや足の裏に多数の膿疱ができる、難治性の慢性炎症性疾患です。

さらにこれに骨の石灰化や関節の癒着などを併発するものが掌蹠膿疱症性骨関節炎です。

なお、掌蹠膿疱症の原因についてですが、日本臨床皮膚科医会によると、

扁桃腺炎や虫歯、歯周囲炎などの感染病巣と密接に関連していることが知られており、扁桃摘出や歯科治療により劇的に皮疹がよくなる例がしばしばあります。また喫煙(約8割が喫煙者)や歯科金属のアレルギーの関与も指摘されており、禁煙や歯科金属除去が効果のある場合もあります。

出典:http://www.jocd.org/disease/disease_17.html

とあり、「他の慢性化膿性病巣」「喫煙」「金属アレルギー」などが原因になりうることが分かっているようです。

ただ、原因不明の症例も多く、その場合はステロイド剤などによる対症療法になるのだそうです。

奈美悦子さんの発症はある日突然のことで、謎の発疹と激痛が突如襲い掛かってきたのだそうです。

最初、手のひらと足の裏に発疹ができ、その後鎖骨や胸、首に激痛が走るようになったといいます。

医師に診てもらうものの原因が分からず、激痛に耐えながら病院をたらい回しにされる日々を送ることになります。

その痛みは激しく、奈美悦子さんが「ナイフを刺してグルグル回すよう。拷問だった」とたとえるほどだったのだとか。

あらゆる医師から「原因が分からない」「一生治らない」などと告げられ、絶望の淵に立たされたといいます。

この病気にかかった人は、その四六時中続く激痛により、精神や肉体を極限にまで追い詰められ、自らの命を絶つ人も少なくないのだそうです。

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前橋賢先生との出会い、寛解

それでもあきらめずに病院を渡り歩き、ようやく出会ったのが、当時、秋田県本荘市の本荘第一病院・免疫内科に勤務していた医師・前橋賢先生でした。

そして、前橋先生から

  • 禁煙
  • 激しい運動の禁止
  • 生卵白(白身)を食べない
  • 15分以上の歩行禁止
  • 処方された薬以外を服用するときは、その都度、相談する

という5つの禁止事項を言い渡されます。

治療内容は、ビオチン治療とともに、食事療法で体質の改善を図るというものだったそうです。

ビオチンは水溶性ビタミンの一種で、古くから湿疹の治療薬として使用されており、また掌蹠膿疱症患者はビオチンの数値が低下しているという説があるのだそうです。

また、奈美悦子さんはもともとヘビースモーカーでしたが、同じく喫煙者だった夫や息子も一緒に禁煙するなど、家族の協力を得ながら治療を継続。

治療の効果は絶大で、2007年には寛解状態になり、現在は手のひらに1つの湿疹のない状態にまで回復しているのだとか。

2009年からは自分でも無農薬で畑をやるようになり、雑穀アドバイザーの資格を取得。

現在は、講演会でその「雑穀生活」について語るなど、闘病生活を経て得た、健康な食生活の知識や経験を積極的に発信し続けています。

以上、奈美悦子さんの病気についてでした!

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